鼎=人・やり方・道具

数学にて習いますが、点が2つで線を成し、3つで面を成します。4点を超えることで立体を表現できるようになります。つまり、3つの点は最も安定した面を構成します。鼎というものがあります。三省堂Web辞書によると、

  • 鼎(かなえ):三本足で金属製のかま(古代中国で帝位の象徴)

となっており、3つの足で立っています。従って、揺らぐことなく立つとも言えます。以下の記事で、現代のソフトウェア開発と、ルネサンス期の絵画・彫刻製作との共通項を「人・プロセス・ツール」と言及しています。

言い換えれば「人・やり方・道具」。ものづくりでもある意味同じでしょう。チームがあるやり方で適切な道具を使ってモノを作れば、ヒトの相乗効果でより良いものが、やり方と道具の効果で無駄の無いものができるでしょう。また、良い道具はヒトのやる気を増すことでしょう。
どの要素も、それだけではいいものを生むことはないでしょう。バランスを取ることが容易とは思いませんが、常にバランスを意識して、ある部分が行き過ぎないように物事を進めることで、良いものを生むことに繋がるのではないでしょうか。
また、この記事には、多面的に物事を見て、目的を持ち、細部にも手を抜かず、という現代経営にてよく言われるようなことが、歴史の中に示唆されているとあります。MOOGさんの言うように、発想が自分から出たものと驕るのではなく、やってくるのだ、というように、また歴史の中にも示唆が埋もれているように、謙虚に物事を見て、読んで、聞いて、考えることの重要性を改めて思いました。
などと偉そうに書きましたが、まだまだ出来てません。(^^;
自戒自戒。