脳にはミラー細胞(ミラーは"鏡"の意)というものがあって、他人の行動を理解する、相手の行動を「見る」だけで「見た」ものと同じ反応を脳内で起こさせるそうです。共感能力にも関わる、ということですが、裏を返せば、共感能力の高い人は脳細胞自体も活性化されている、のかもしれません。

先日のセミナーで、中田英寿選手は試合の際に相手のチームの選手の動き、同じチームの選手の動きを、自分の体の中で再現しているのではないか、という話がありました。不自然な動きのアニメーションを観ての、中田選手の感想が「気持ち悪い」という話から始まったのですが、それは動きの不自然さを中田選手が再現してしまったが故に気持ち悪い印象を持った、という流れでした。
人とモノとのインタラクションを考えた際に、如何に身体感覚に近い形で提供できるか? この部分が重要と話は続きます。翻ってミラー細胞を考えると、過去の記憶、つまり新しいモノでも、ある人が最も永く接してきたI/F形態を持っていることが、その人の記憶に対するミラー細胞活性に繋がる可能性が考えられます。映像記憶は「見た」状態を再現すると考えられますから、脳の活性化の一助を成し、喜ばれる可能性は考えられます。
形はどうあれ、常に恋多きあり方、というのはイキイキした人生には必要なのかもしれません。(関係性は常に変化を伴いますので、その中に上手に"恋"の要素が取り込まれれば、倦怠期を迎えることもないのかと^^;)