伊坂幸太郎「砂漠」

伊坂幸太郎は正直知らなかった。数日前に本屋でキャンペーンを張っている中から選んだ作家。帯で買ったようなもの。

他の作品に「重力ピエロ」もあると書かれている。これは映画館でトレーラーを観た気がしたので、調べてみると2009年に映画化されていた。他にも結構映画化されているとの情報をいただき、Wikipediaを調べてみると「ゴールデンスランバー」他、結構ある。今日、「アヒルと鴨のコインロッカー」を冨塚のBOOKOFFで探してみたが、あいにく無かった。

「砂漠」は“春”“夏”“秋”“冬”からなり、東北を舞台に学生の青春ストーリーを描いていく。それぞれに個性的なキャラクターが絡みあって話が進む。ビートの効いたテンポの良い展開とは思わないが、淡々としたリズムで話が刻まれていく印象。入学から卒業までを描く中で、変化していく個々の人物像がなかなか面白い。若干、話のテンポが自分の感覚に合わない印象は残るが…。

そのうち、映画化されたいくつかの話も観てみよう。念のため書いておくと、「砂漠」は映画化されているわけではない。