着想

日本中、世界中、学会で会話していると、その様々な着想に驚かされる。何を切り口に世界を見るか、それが変わるだけで同じものが全く違って見える。テクノロジーの表層よりも、発表している本人すら気づいていないかもしれない着想の部分に本質を感じる。もちろん、着想自体が本質であり、現象をどのように解釈しうるかを示すものだが、それが看破できたとすれば呈示されている素晴らしいテクノロジーを深く取り込むことができる。具体的な数理モデルやその解法がなければ絵空事なのだが、逆にそれらの難解な点を深く理解せずとも、着想の理解により本質に斬り込むことができる。
もっともっと世界を見て、彼・彼女らの着想を理解し、我々が社会に還元できる形にもっともっと容易に解釈しなおせるよう励むことが肝要と感じた。